2017-08

終戦記念日…

昭和16年(1941)12月8日の真珠湾攻撃に始まった太平洋戦争が、
昭和20年(1945)8月15日の玉音放送をもって日本の降伏が国民に発表されました。

今日8月15日は、いわゆる『終戦記念日』…72回目です。
太平洋戦争については、いろいろな意見があるかと思いますが、
少なくとも終戦後72年間、日本はいかなる戦争もしていません。
テロ、内戦、民族紛争など様々な形で、世界中で戦闘行為が行われている現状で、
72年間いかなる戦闘行為にも直接的に参加していない事は、もっと評価されるべきかと思います。

このような状態が、今後も長きにわたり続くように努力してく事が大切かと思います。
私のクリニックで生まれたくれた子ども達が、無用なテロや戦争により大切な命を落とす事の無いように。



お盆の夏季休暇が終わった昨日は、お産が重なり大変忙しい一日でした。

前駆陣痛から三日がかりでお産の初産婦さん…。
やっと入院した時点で、まだ子宮口4cm…。
長い時間かかりましたが、弱音を吐かずに頑張って元気な赤ちゃんが生まれました。

早朝に入院の初産婦さん…。
入院から数時間でのスピードお産でした。

予定日超過しても生まれる兆候の全くない初産婦さん…。
相談のうえで、予定で帝王切開…。
不安が大きかったかもしれませんが、手術頑張りました。

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休暇明けは、何故か忙しくなる事が多いです…。

今日で夏休みが終了…

今日で今年の夏季外来診療休診期間が終わり。
明日からは、全て平常通りの診療体制に戻ります。

電話での問い合わせや、症状についての電話問い合わせは沢山ありましたが、
今年の夏休みは、正常のお産以外には特に問題なく終わりそうです。

20170813.jpg
明日からは、また一歩ずつ…

お産は時間がかかるもの…

お産はもともと時間がかかるものです。
そもそも妊娠10か月の大きなお腹の中身が、お股から出てくるのです。
どう考えても理屈に合わない大きさの差があります。
初めてのお産で、そんなに勢いよく飛び出てくれば、大きな裂傷になってしまいます。
このために、人間本来の防御本能として、ゆっくりと時間をかけて出てくるのでしょう。

『入院のタイミングは、陣痛が10分間隔になったら』…とよく言います。
しかしながら、厳密のはこの通りではありません。
分娩の進行を伴う有効な陣痛があって初めてお産が進行します。
2分毎の陣痛であっても、痛みの時間が数秒程度であれば、お産は進行しません。
そもそも陣痛とは、お産が進行するときの子宮収縮を示すもので、
必ずしも痛みを伴うものではないと定義されています。

経産婦さんの中には、『10分毎の陣痛だけれどもそれほど痛くない』
⇒診察すると子宮口がほぼ全開大なんて事もあります。

初産婦産で、5分毎の陣痛で昨晩から一睡も出来ていない』
⇒診察すると子宮口はまだ2cmしか開いていないなんて事もあります。

お産の進行は本当に個人差が大きいものです。
特に経産婦さんの場合には、急激に進行して驚かされる事も多いです。
しかしながら初産婦さんの場合には、一般には時間がかかります。

初産婦さんの場合は余程の状況が無ければ、遅めの入院で大丈夫です。
前駆陣痛に惑わされずに、どっしりと構えて待ちましょう。
周囲の誤った情報に惑わされずに、じっくりと待つ事が重要です。

痛みは伴うものの不規則であったり、間隔が短くならない、
お腹は痛いが腰は痛くない、出血も全くない…
このような場合には、おそらく前駆陣痛でしょう。
お産する予定の病院に連絡したうえで、ゆっくりと過ごすのが大切です。

痛みの感じ方は個人差が大きいものですが、前駆陣痛でお産になりません。
『もう二日も寝ていません』…とならないようにしましょう。
昼間であれば、入浴でもしてリラックス、夜間であれば早めに就寝です。


昨日深夜に入院の初産婦さん、『5分毎の陣痛』で入院しましたが子宮口は1.5cm。
予定日超過でもあり、朝から陣痛促進して昼過ぎに無事にお産になりました。
微弱陣痛でしたが、ご夫婦で一晩頑張りました。

日付が変わって入院の2経産婦さん、入院時は子宮口4cm。
入院時には不規則は陣痛でしたが、急速にしんこうして明け方にお産。
ほとんど息まずに、裂傷無しでの安産でした。

本当に、『お産の進み方には個人差が大きい』ものです。

20170812.jpg
お産に、『駆け足』はありません…

今日から夏休み…

今日から外来診療は、夏休みになりました。
朝より早起きして、公園に散歩に出かけました。
機能がものすごく湿度・気温が高かったせいか、
今日は曇っていたせいで比較的過ごしやすく感じました。

散歩から帰って、入院患者さんの対応、
予定日超過の妊婦さんのNSTなど…全くの休暇とはいきません。

20170810.jpg
一時間程散歩して、とりあえず彼は満足そうです…

広島平和記念日…

今から72年前の、広島に昭和20年8月6日午前8時15分に
『エノラ・ゲイ』と言う名のアメリカ空軍B29爆撃機が、
『リトルボーイ』と言う名の原子爆弾を投下しました。

世界で初めて原子爆弾が戦争に使用された日です。

続いて長崎に8月9日午前11時02分に、
『ボックスカー』と言う名のアメリカ空軍B29爆撃機が、
『ファットマン』と言う名の原子爆弾を投下しました。

この二度の原子爆弾による攻撃を受けて、
日本は急激に敗戦を迎えることになっていきました。

当初、日本に対する原子爆弾の投下目標地点は、
広島⇒小倉⇒長崎⇒新潟の順番が決まっていたそうです。

二回目が小倉ではなく長崎になったのは、
当日の小倉上空の天候不良のためだそうです。
実際に、『ボックスカー』は小倉上空で爆撃航程に入るも失敗し、
燃料が少なくなったこと、日本軍の戦闘機が迎撃に来たことから、
急遽投下目的地を長崎に変更したそうです。

状況によっては長崎ではなく小倉が原爆を投下されていた…。
敗戦の処理が間に合わなければ、新潟にも原爆が落ちていた…。
日本は世界で唯一の被爆国ですが…
教科書・学校教育では学べない真実があります。

今では、被爆者の方々の年齢も平均80歳以上…。
戦争を経験している72歳以上の方は人口の約20%…。
あまりにも過酷な経験故に、多くを語りたがらない方も多いといいます。
私の祖父は軍医もしていました。叔父は特攻隊のパイロットです。
母の実家は沖縄で、終戦後はアメリカの統治下になりました。
初めて沖縄に行った時には、パスポートが必要でした。
私の両親・叔父たちも、戦争について、あまり多くは教えてくれませんでした。

私のクリニックには広島の出身者が働いています。
広島の人間にとっては、小さい頃から『広島平和記念日』は特別な思いがあるそうです。
“今度の週末は広島の原爆の日だね”…。“関東の生まれの方にはあまり言われませんね”

8月6日…ヒロシマ、8月9日…ナガサキ、8月15日…終戦、5月15日…沖縄返還の日。
日本人として子供たちの世代に記憶として引き継いでいく大切な日です。

日本は確かに平和な国でしょう。ただし世界では戦争・テロ・難民…全然平和ではありません。
近くではミサイル発射を繰り返し、核攻撃の準備に邁進する国すらあります。
“今現実にそこにある危機”について、鈍感であることはもしかしたら幸せなのかもしれません。
ただし、戦争体験者を親に持つ私たちの世代こそ、子ども達の世代に戦争の過酷さ、
戦争しないための努力の大切さを伝えていく責任があると考えています。

20170806.jpg
戦争なんかしてたら、ワンコ達との暮らしも…

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プロフィール

Leopardenfrosch

Author:Leopardenfrosch
赤ちゃんには、未来・夢があります。

お母さんたちが“良いお産”を経験
することで、一人でも虐待される
子どもをなくしたい…

赤ちゃんの未来・夢を応援したい…

ひとりの産科医として、心から願っています。


   いのうえクリニック
   川崎市宮前区宮崎5-14-2
   ℡044-870-4152

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